カンボジア 浄水プロジェクト 奨学金

2021年10月16日 カテゴリー:カンボジア

浄水プロジェクト

 

水上村に沢山あるようでそうでもないのが水です。

雨季には雨水があるので困ることはありませんが、乾季になるととても困ります。

乾季になると湖が小さくなるので水の汚さも凝縮されます。

 

水茶色になるので水浴びをするのでさえも躊躇するほどです。

飲み水は沖の方に水を汲みに行き、ミョウバンで汚いものを沈殿させ上澄みを沸騰させて使います。


そこで浄水器を設置しました。

 

まず沖に水を汲みに行き、ミョウバンで汚いものを沈殿させます。

 

その上澄みを上の青色のタンクに移します。


この水がフィルターを通ることできれいな水になります。

 


 

村人は市場で売っている半分程度の値段で買いに来ていました。

 

 

奨学金

 

小学校は水上村にもありますが中学高校に行こうと思うと陸に上がらなくてはいけません。

中学は水上村の近くにありますが、高校は大きな町に行かないといけません。

高校まで行きたい場合はバッタンバンというバスで二時間ほどかかる街には教会が運営している学生寮があるので、そこから通うことになります。


そこで僕たちは学生寮の生活費を支援していました。

これは団体から支援するのではなく里親さんを探して里親さんから支援してもらっていました。

一対一の関係性になるので距離感も近く感じる支援でした。

当時の水上村の人達はSNSをすることもなかったので学生が里親さんにお礼の手紙を書いて、それを僕が訳して交流していました。

 

学生寮には様々なところから30人ほどが共同生活をしていました。

この時は6人でしたがこの6人はみなベトナム人で3人が水上村からの学生です。

 

カンボジアの学生は日本の学生ほど恵まれてはいません。

教科書はありますが、全て学校のもので、授業が終わると返さなければなりません。

そこで自分の教科書を持とうと思うとこのようにコピーされたものを買うようになるのです。


電気がない地域や、当たり前のように起こる停電の時はろうそくの光で勉強している学生もいます。

にほんでも「蛍の光窓の雪~」とありますが、カンボジアでは現在もこのような環境で頑張っている学生がたくさんいます。

 

そんな彼らはたくましく、将来どのようになるのか楽しみにしています。